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4月 本当の勇気

今日は一年でいちばん重要な日だ。エイプリルフールだ。つまり僕の誕生日だ。これで満14歳になった。一年に二歳ずつ年を取って、早く大人になれたらいいのに。

やはり予想どおり、スマートフォンはプレゼントしてもらえなかった。母さんはスニーカーを買ってくれた。今履いている靴はもう古くて、どのみち新しいのを買わなければならなかったので、母さんにとっては一石二鳥だ。父さんはエルジェの漫画シリーズ『タンタンの冒険』をくれた。『なぞのユニコーン号』、『レッド・ラッカムの宝』、『タンタン チベットをゆく』、『タンタンのコンゴ探険』の四冊だ。自分が読みたくて買った漫画を僕へのプレゼントにするなんて! 僕が気づかないとでも思ったのか。でも父さんも母さんから小遣いをもらって暮らしている身なので、理解してあげることにした。

祖父と祖母はシャーロック・ホームズ全集を買ってくれた。ジョンス叔母さんと叔父さんからは、まだ何の音沙汰もない。明日、見ててくださいよ!

今夜、ラジオですごい音楽を聴いた。ディープ・パープルの「April」という曲で、聴いているあいだずっと全身に電気が流れているようだった。

ジョンス叔母さんと叔父さんから、誕生日プレゼントにスマートフォンをもらった。残念ながら新品ではない。叔父さんがスマートフォンを新しいものに替えたので、もう使わない古い方を僕にくれたのだ。叔父さんはスマートフォンを初期化し、ぴかぴかに拭いて元の箱に入れ、そのうえ高級そうに包装までしてくれた。正直、リボンまでついた箱を見た瞬間、最新型のスマートフォンをもらえるのかと思って心臓が止まりそうになった。幸い叔母さんが、手遅れになる前に中古だと教えてくれた。その言葉を聞くと、心臓はまたいつもの速さで動き始めた。

ジョンス叔母さんの家で数学の勉強を終え、ドンワンの家へ遊びに行った。ドンワンの父さんはベランダで靴を磨いていた。革靴がなんと九足もあった。うちの父さんなんて、踵がすり減った二足しかないのに。ドンワンの父さんは、男なら自分の靴くらい自分で磨くものだと言った。よく見ていると、靴ブラシで埃を落としてクリームを塗るだけだった。そのせいなのか、ドンワンの父さんの靴はあまり光っていなかった。うちの父さんの靴は磨きすぎて、つま先に顔が映るほどなのに。

ドンワンの父さんは僕たちに『ターミネーター』を見せてくれた。本当にすごい映画だった。画面は大きいし音も迫力があって、映画館で見ているみたいだった。人間を超える知能と力を持った機械が未来の世界を支配するという設定も、まったく荒唐無稽には思えなかった。今では人工知能がチェスだけでなく囲碁でも人間に勝つ時代なのだから!

いつか映画みたいにタイムマシンが発明されても、僕は絶対に乗らない。なぜなら、真っ裸で出発しなければならない旅行なら、過去だろうが未来だろうが行きたくないからだ。たとえタイムマシンで天国へ旅行できるとしても、服を脱がなければならないのなら丁重にお断りする。

家に帰ると、父さんはフラッシュガールが出ているテレビ番組をつけたまま、ソファにもたれて眠っていた。人工知能がもっと発達すれば、コンピュータープログラムも人間が作らず、人工知能が自分で作るようになるという。もし本当にそうなったら、父さんはどれほど喜ぶだろう。

僕は父さんを起こさないよう静かに二階へ上がり、『シャーロック・ホームズ』を読んだ。すごく面白い本だ。大人になったら探偵になるべきか、作家になるべきか迷ってきた。

父さんと一緒に、地下室に積んであった引っ越し荷物を出して整理した。本の箱を数箱開けて片づけただけで午前中が全部終わった。古い本から少し鼻につくような匂いがしたが、僕はこの匂いが嫌いではない。

昼ご飯のあと、父さんがまた荷物を整理し始めようとすると、母さんは無理をしないようにと止めた。すると父さんは、LPレコードだけ二階の物置へ運ぶと言った。地下室は湿気が多いから、LPにカビが生えるらしい。母さんは、もう聴きもしないLPなら中古で売るか捨てた方がいいと言った。父さんは「分かった、分かった」と返事だけはしたが、六箱全部を二階の物置へ大切に運んだ。いったいLPレコードの何がそんなに大事なのか分からない。

『シャーロック・ホームズ』を読んでいるうちに眠ってしまった。どうやら作家より探偵になる方が面白そうだ。

ドンワンと学校の図書館で科学雑誌を読んだ。人間が一年間に食用として殺す動物の数は、なんとラクダ170万頭、水牛2400万頭、牛3億頭、ヤギ4億頭、羊5億頭、七面鳥6億羽、ウサギ11億羽、豚13億頭、アヒル26億羽、そして鶏520億羽だ! 急に肉を食べるのが怖くなった。

ドンワンと、人間ってラクダまで食べるんだな、と笑っていたら、ヒジョンが親友のヘソンと一緒にやってきて、もう少し静かにしてくれと言った。僕たちは急に黙り込み、顔だけ赤くなった。

ドンワンによると、人工知能がもっと発達すれば、コンピュータープログラマーだけでなく、たくさんの仕事がなくなるらしい。工場でも人間のする仕事がなくなって、ロボットしかいなくなるという。それでヨーロッパではロボットに税金をかけようとしているらしい。いったいロボットがどこにお金を持っているというのだろう。税金を取るなら、ロボットの主人から取るべきではないのか?

韓国史の授業でも、これと似たようなことを習ったことがある。昔は奴隷から自由を奪って働かせる代わりに、税金までは取らなかったという。ロボットも一種の奴隷みたいなものなのに、どうして24時間休まず働いて、そのうえ税金まで払わなければならないのだろう。ロボットに生まれたことが、いったい何の罪だというのか。

祖父にロボット税について聞いてみたら、ロボット税とはロボットから税金を取るのではなく、ロボットの所有者から取る税金なのだそうだ。船舶税も船が払う税金ではなく、船の持ち主が払うのと同じ理屈らしい。とにかく本当によかった。余計な心配をしてしまった。

祖父は、近いうちに裁判でも人間が必要なくなるかもしれないと言った。人間の感情が入り込まない人工知能の裁判官こそ、もっとも公明正大な判決を下せるからだそうだ。ドンワンも裁判官ではなく、別の職業を探した方がいいのかもしれない。この話をドンワンにどうやって話そう。すごくがっかりするだろうな……。

家に帰って『シャーロック・ホームズ』を読んだ。事件を解決するには、いつでも証拠を確保することがいちばん重要だ。ところが僕の周りには、事件と呼べるようなものが一つもない。

ところでワトソン博士、この人はいったい何をする人なんだろう。

4月21日から二泊三日で束草へ修学旅行に行く。担任の先生が、一人一つずつ特技を披露する準備をしておくようにと言った。僕は両親から何の特技も受け継いでいないので大変だ。人類が作ったものの中で最悪なのは、出席番号1番から最後の番号まで順番に特技を披露させることだと思う。やりたい人だけやらせればいいじゃないか!

『シャーロック・ホームズ』に出てくるお金の単位は複雑すぎる。ポンド、クラウン、ペンス、シリング、ギニーなど、何のことなのかさっぱり分からない。百年前の1ポンドはいったいどれくらいの大金だったのだろう。

ジョンス叔母さんの家で数学の勉強を終え、ドンワンの家へ遊びに行った。ドンワンの父さんが留守だったので、映画は見られなかった。そこでドンワンの母さんに許可をもらい、ドンワンを連れてうちへ遊びに来た。ドンワンはうちのリビングにある本を見て驚いていた。うちの父さんは読みもしない本を買ってばかりいる。大学生の頃にもう全部読んだと言うけれど、本当だろうか。読んだ本をどうしてまた買うのか分からない。『ライ麦畑でつかまえて』なんて、うちには三冊もある。

ドンワンに、どうしてジョングにからかわれても黙っているのか聞いた。するとドンワンは、ジョングもよく知ればかわいそうなやつなのだと言った。ドンワンは強く握った拳を僕に見せた。大人の拳みたいに大きかった。母さんと、人を拳で殴らないと約束したらしい。力ならジョングに負けないけれど、そんなことをする必要を感じないのだと言った。

ドンワンと祖父の家へ行く途中、プンオパンの兄ちゃんのところへ寄った。兄ちゃんは屋台で陽気な音楽を聴いていた。何という曲か聞くと、デイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」だと教えてくれた。

祖父はドンワンを見ると、世界でいちばん公明正大な裁判官になりなさいと言って頭を撫でた。僕は祖父に、イギリスのお金の単位は難しすぎると言った。すると祖父は百科事典を持ってきて、親切に説明してくれた。

1ポンドは4クラウン、4クラウンは20シリング、20シリングは240ペンス。つまり1ポンドは20シリングでもあり、240ペンスでもある。また1クラウンは5シリング、1フローリンは2シリング。1シリングは12ペンスで、21シリングが1ギニーになる。1ポンドは今のお金にすると10万ウォンくらいらしい。だから1ポンドが4クラウンなら1クラウンは2万5000ウォン、1クラウンが5シリングなら1シリングは5000ウォンになる。1フローリンは2シリングだから1万ウォン。1シリングが12ペンスだから1ペンスは416ウォン。1ギニーは21シリングなので、今なら10万5000ウォンになる。

今日、数学がなぜ必要なのか分かった。

修学旅行でやらなければならない、あの特技披露のせいで心配だ。母さんは音痴、父さんも音痴、もちろん僕も音痴。母さんは運動音痴、父さんも運動音痴、もちろん僕も運動音痴。弾ける楽器は一つもなし。いくら考えても自慢できるものがない!

『シャーロック・ホームズ』を読み続けている。『ビーグル号航海記』より千倍くらい面白い。探偵になるには観察力が大切だという。そこで今日は家のあちこちを観察して、探偵の訓練をした。証拠確保のため、スマートフォンで写真まで撮っておいた。

― 観察リスト ―

  1. 父さんは今日、髪を洗っていない。水を適当に頭につけただけなのに、母さんには洗ったと嘘をついた。母さんは気づかなかった。
  2. 一階のリビングから二階の僕の部屋まで、階段は全部で17段。
  3. 寝室のぐちゃぐちゃになったタオルは、もう三日も転がったまま。
  4. テレビの後ろから父さんのなくした名刺入れを発見。
  5. 台所のマットの下から母さんのなくしたハンカチを発見。
  6. 父さんが母さんに内緒でへそくりをしまうところを目撃。父さんのへそくりは孔子の『論語』に隠してある。父さんは僕に1万ウォンを渡し、秘密を守れと言った。

やっぱり貧乏な作家より、稼げる探偵の方がよさそうだ。

パガサリの社会科の教科書が消えた!

朝からパガサリが全クラスを回って社会科の教科書を探している。容疑者が多すぎて、一人ずつ挙げることもできない。パガサリに叱られた人間が多すぎるのだ。彼は指一本ですべてを動かす。

「おい、お前。こっち来い」
「おい、お前。ゴミ拾え」
「おい、お前。走るな」
「おい、お前。上履きに履き替えろ」
「おい、お前。親を連れてこい」

そして、その指で鼻もほじる。

シャーロック・ホームズの鋭い目でパガサリの社会科の教科書を探してみたが、どうしても見つからなかった。観察するために目に力を入れすぎたせいか、目が真っ赤に充血した。

パガサリの社会科の教科書は、まだ行方不明だ。パガサリは生徒たちの個人ロッカーを全部調べると騒いでいる。でも校長先生が反対したので、まだ個人ロッカーまでは調べられずにいる。

体育の時間に腹が痛くなり、保健室へ行く途中で少し教室に寄った。ジャンパーとスマートフォンを持って出ようとすると、ジョングが教室へ入ってきた。でもジョングは僕に気づかなかった。ジョングは辺りを一度見回してから、ドンワンの鞄をあさった。僕は胸がどきどきしたが、落ち着いてスマートフォンを構え、その様子を撮影した。しばらくするとジョングはドンワンのロッカーの鍵を見つけた。そして自分のロッカーからパガサリの分厚い社会科の教科書を取り出し、それをドンワンのロッカーに入れた。パガサリの社会科の教科書はやたら分厚くて目立つので、僕にはひと目でそれだと分かった。胸がどきどきしすぎて破裂するかと思った。

スマートフォンで撮影を終え、そっと歩いて二階の保健室へ向かっていると、後ろから担任の先生が「ビョク、ここで何してるの?」と声をかけてきた。僕は本当に肝が潰れるかと思った。今は体育の時間だけど、お腹が痛いので保健室へ行くところだと答え、急いでその場を離れた。

保健室のベッドに横になり、ジョングの悪事をどうやって懲らしめるか考えた。でも深くは考えられなかった。養護の先生にもらった薬のせいなのか、すぐ眠ってしまったからだ。

養護の先生に揺さぶられて目を覚ましたときには、もう終礼が終わっていた。終礼に僕がいなかったので、担任の先生が保健室まで探しに来たのだ。養護の先生は、僕があまりにもぐっすり眠っていたので、起こすのをすっかり忘れていたと言った。ベッドから起きてぼんやりしていると、先生たちの話が聞こえてきた。

「でも、どうしてドンワンがキム・スヨン先生の社会科の教科書を隠したんですか?」

養護の先生が担任の先生に聞いた。

「さあ。キム先生はドンワンを処分するって大騒ぎですよ。私がいくら謝っても、まったく聞こうとしなくて」

担任の先生の話を聞いて、もう我慢できなかった。

「違います。パガ……じゃなくて、キム・スヨン先生の社会科の教科書を隠したのは、ドンワンじゃなくてジョングです」

僕は叫んだ。胸がどきどきして、手がぶるぶる震えた。

「どうして分かるの?」

担任の先生が聞いた。

「証拠ある?」

養護の先生が驚いた顔をした。

僕は息を整え、一つずつ説明した。二人の先生は僕の話を聞き、スマートフォンに撮った動画まで見ると、大きなため息をついた。

泣きすぎて両目が栗みたいに腫れ上がったドンワンは、疑いを晴らした。僕はドンワンを家まで送っていった。

長い一日だった。

朝、学校へ行くと、動画の噂が嵐みたいに学校中を覆っていた。僕の勇気ある行動のおかげで、ドンワンの疑いは完全に晴れた。もし僕が撮った動画がなかったら、ドンワンは絶対に濡れ衣を晴らせなかっただろう。

先生たちがジョングの処分について話しているところへ、知らせを聞いたジョングの父さんが学校へやってきた。ジョングの父さんは警察署長だ。ジョングの父さんはジョングを見るなり、何度も頬を叩いたらしい。ジョングはパガサリとドンワンに謝った。もちろん、父さんが見ている前で。ジョングは教室には戻らず、父さんと一緒に家へ帰った。廊下を通っていくジョングの頬は、ぱんぱんに腫れていた。

終礼の時間、担任の先生は、これまでジョングは模範生だったので、今回だけは許すと言った。もしジョングの父さんがプンオパン売りだったら、許してなんてもらえなかっただろう。

帰り道、僕はドンワンに、ジョングへの処分が軽すぎると文句を言った。ドンワンは黙って歩いていたが、しばらくしてこんな話をした。

「龍山からバムソムへ引っ越してきた日、スーパーで僕と同じくらいの年の子が父親に殴られているのを見たんだ。見ないふりをしようと顔をそらしたんだけど、殴られていた子と目が合ってしまった。新学期の初日に、その子がジョングだと気づいた。ジョングも僕を覚えていた。殴られてるところを見られたのが恥ずかしくて、僕をいじめたんだ。でも、それはジョングのせいじゃないだろ。ジョングの父さんが悪いんだ」

僕たちはしばらく黙って歩いた。

ジョングの仲間たちは、もうジョングと一緒にいない。休み時間や昼休みに一人でいるジョングを見ていると、なぜか胸が痛んだ。今日のジョングは、背も小さいし力も強そうには見えなかった。前は僕よりずっと背が高くて、ずっと力も強いと思っていたのに、本当は違った。仲間から外されたジョングは、小さくて弱々しかった。

叔母さんに出された数学の宿題をするため、夕方のほとんどを机の前で過ごした。来週から数学の英才クラスが始まる。うちのクラスからはヒジョン、ドンワン、ジョングが選ばれた。

修学旅行の特技披露で歌う歌を練習した。父さんは、誰が豚の首でも絞めているのかとからかった。僕がめげずにもう一曲歌うと、今度は母さんがもうやめてと言った。数学の英才でもなく、音楽の才能もない僕はいったい何者なのだろう。

修学旅行に着ていく服を買いに、母さんとデパートへ行った。母さんはリーバイス、カルバン・クライン、ビーンポールなどの有名ブランドの店を矢のような速さで通り過ぎた。本当に一度も目を向けなかった。そして隅にあるセールコーナーで、ジーンズとTシャツを選んでくれた。僕に選択の余地はほとんどなかった。いっそコーディネートなんて言葉を知らなければよかった。

作家になるなら、貧乏に慣れておかなければならない。やっぱり探偵になる方がいい気もする。僕にはもう、解決した事件だって一つあるではないか!

どうやら担任の先生は認知症になったらしい。修学旅行の特技披露は、希望者だけ参加すればいいと言った。この前「全員参加」と言ったのは、全員が特技を披露しろという意味ではなく、特技披露の時間にさぼらず全員参加しろという意味だったそうだ。クラスのみんなは「えええー!」と先生にブーイングしたが、先生の症状が認知症だろうが狂牛病だろうが、僕は全面的に賛成だ。

パガサリの社会科の教科書事件以来、僕の周りに友達が増えたような気がする。今日はヒジョンが僕に「ビョクは特技披露で何するの?」と聞いてきた。「うん、えっと……」口の中の唾が接着剤に変わるという奇妙な現象が起きた。授業開始のチャイムが僕を救った。

空が高くて青い。世界は美しい。今日のソウルの最高気温は18度だ。恋をするのにちょうどよくないか?

下校途中、バスの中でドンワンとジョングが一緒にいるのを見た。急いでスマートフォンを取り出して撮ろうとしたが、バスが出発してしまい、何も撮れなかった。どうか大したことではありませんように……。

修学旅行に持っていく荷物を詰めた。荷物が多すぎて、とてもリュックに入らない。半分に減らした。でもリュックが重すぎて背負えない。父さんが見て、もう一度半分に減らせと言った。

― 四分の一まで減らした修学旅行の持ち物 ―

  1. ジーンズ二本(一本は履き、もう一本は鞄に入れる)
  2. パーカーとシャツ(パーカーは着て、シャツは鞄に入れる)
  3. ジャンパー一着
  4. パンツ三枚
  5. 肌着三枚
  6. 靴下三足
  7. ジャージ一着
  8. タオル一枚
  9. 財布(旅行のお土産を買うため少しお金を持っていく)
  10. 携帯用小型懐中電灯
  11. ポケットティッシュ
  12. 旅行用洗面セット(歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸、ニベアのローション)
  13. ウェットティッシュ
  14. スマートフォンの充電器一式
  15. イヤホン

※ 結局リュックに入らなかったもの:予備のジーンズ、予備のシャツ、予備のパンツ、予備の肌着、予備の靴下、寝るとき用の毛糸の靴下、予備のタオル、予備のハンカチ、パジャマ、予備のジャンパー、登山靴、スリッパ、予備のイヤホン、寝袋。

悩んだ末、日記帳は持っていかないことにした。今は21世紀だ。だから二日間はスマートフォンに日記を書く。

父さんは僕の太ったリュックを見て、「潔癖ビョク」というあだ名をつけた。横で母さんは息ができなくなるほど笑いながら、今すぐ裁判所へ行って改名申請をしようと言った。少し疎外感を覚えた。

家に帰りたい!

バスに乗ってのんびり景色を眺めながら雪岳山へ行き、浩然の気を養い、海から吹いてくる涼しい風で魂まで清めるつもりだったのに、とんでもない! これは完全な無法地帯だ。運転手のおじさんが静かにしろと何度も言ったのに、みんなのおしゃべりでバスの中は市場みたいにうるさい。今でも耳がじんじんしている。

ところがサービスエリアのトイレで、4組の運転手のおじさんが「いやあ! こんなにおとなしくて静かな生徒たちは初めて見たよ」と言っているのを聞いた。さすがパガサリのクラスは違う。うちの担任は、いびきをかいて寝ているだけなのに……。

雨のため、キャンプファイヤーは明日に延期された。鼻くそほどの狭い部屋に男子が集まって、真実ゲームをして遊んでいる。うえっ!

真実ゲームが終わると、ジョングが昔の仲間たちに呼び出された。1組のミンジュンと4組のジュウォンも仲間に入っていた。あいつらは今回の修学旅行でジョングに仕返しをしようと、かなり前から狙っていたらしい。ジョングが黙ってついていくと、ドンワンが僕を見た。一緒にジョングの味方になろう、という目だった。僕は迷った。あいつらと揉めたい気持ちはなかったし、とくにジョングが痛い目に遭おうが何だろうが、僕には関係のないことだったからだ。ドンワンは僕の顔を読んだのか、視線を外して一人でジョングのあとを追った。僕は周りを見回した。ジョングとドンワンの味方になってくれそうな友達は一人もいなかった。僕は心の中で「ええい!」と叫び、走って外へ出た。

宿舎の裏でしばらく言い争いになった。連中はドンワンと僕に、お前らは関係ないからさっさと消えろと言った。そして日記にはとても書けないようなひどい悪口を浴びせた。するとドンワンは腹が立ったのか、息を荒くしながら一歩前へ出た。連中はドンワンの勢いにびくっとした。ドンワンは辺りを見回し、捨てられた大きな石の臼を見つけると、そちらへずんずん歩いていった。そして気合いを一つ入れ、大きな石の臼を両手で持ち上げた。ドンワンがまたずんずん連中へ近づくと、みんな一人、また一人と後ずさりを始めた。ドンワンは「うああああっ!」と叫び、石の臼を横へ放り投げた。完全に怖じ気づいた連中は、我先にと全員逃げていった。ドンワンははあはあと息を整えると、ジョングと僕を見て優しく笑った。ジョングはあまりにも呆然として、ありがとうの一言も言えないまま、全身が固まっていた。

明日は雪岳山に登る。ドンワンが揺れる岩を山の下まで押して落とすんじゃないかと心配で、一晩中眠れそうにない。担任の先生に、登山コースを変更した方がいいと提案しなければならない。

タオルを一枚しか持ってこなかったのは大失敗だった。宿舎にタオルがない。衛生状態に赤信号がついた。スマートフォンの充電器まで忘れてきた。ドンワンの充電器を借りて使っている。そもそも懐中電灯は何のために持ってきたのか分からない。

宿舎の食事がひどすぎる。学校の給食がホテルのビュッフェに思えるほどだ。これから学校で給食に文句を言うのはやめよう。

昨夜、真実ゲームの途中でヒジョンとヘソンが喧嘩したらしい。真実は人を不快にする。うちの母さんと父さんを見れば分かる。

今日は雨がやんだので雪岳山に登った。先生たちは道が滑ると言って、揺れる岩コースではなく飛仙台コースを選んだ。ドンワンが揺れる岩を山の下へ押し落とすんじゃないかと一晩中心配していたので、本当によかった。

夜はキャンプファイヤーをした。各クラスの代表が出て特技を披露した。2組、5組、6組の代表は、全員まったく同じトゥルーカラーズの歌と踊りを披露した。これはギネスブックに載せるべきだ。うちのクラス代表のヒジョンとヘソンはデュエットで歌う予定だったが、あの真実ゲームのおかげで棄権した。

ドンワンはボディーガードみたいに、ずっとジョングのそばについている。

家は天国だ。今は何も書けない。

ジョンス叔母さんの家へ数学の勉強をしに行った。もうすぐ中間試験なので、午前中ずっと拘束された。叔母さんには修学旅行で買ってきた、お玉としゃもじのセットをお土産にあげた。もちろんメイド・イン・チャイナだ。叔母さんは僕を勉強部屋に閉じ込め、一時間ごとに何問解いたか確認しに来る。ジョンス叔母さんには、手加減なんてものはない。お玉としゃもじのセット、韓国製を買えばよかったかな。

けだるい午後。母さんが父さんの髪を切っている。それから父さんの髪を洗い、ドライヤーで乾かす。父さんはおとなしい猫みたいだ。次は僕の番。サクサクと髪が切られていく。気分がよくなってくる。父さんはリビングの音楽を少し大きくした。

バムソムの狭いアパートから、庭のあるこの家へ引っ越して本当によかった。静かでのんびりした週末の午後。幸せを感じる。ジョンス叔母さんから、明日の朝8時55分までに数学の勉強をしに来なさいと電話がかかってくるまでは!

今日は修学旅行の振替休日なので学校へ行かなかった。その代わり、叔母さんの家で数学の問題を山ほど解かなければならなかった。父さんは今日からまた会社へ行った。屠殺場へ引かれていく牛や豚でも、こんなに憂鬱な顔はしないと思う。母さんは会社へ行くのを怖がらない。社員はたった三人しかいないが、それでもれっきとした社長だからだと思う。

叔母さんの家で数学の勉強を終え、帰ろうとするとヒジョンが入ってきた。

「ビョク、頑張ってるね」

ヒジョンは挨拶の代わりにそう言った。

「え……」

どうしてあの子の前では口が動かなくなるのか分からない。ヒジョンはぷっと笑い、勉強部屋へ入っていった。

叔母さんに出された数学の宿題を終え、頭を冷やすつもりで誕生日にもらった『なぞのユニコーン号』を読んだ。これは完全に当たりだ。少年記者タンタン。こいつに惚れた。つまり探偵と作家を混ぜたものが、記者だったのだ。

でも叔父さんを見ていると、記者って完全にただの会社員だけど……。校閲記者だからかな。

ドンワンがジョングと友達になることにしたそうだ。僕にも一緒に仲良くしようと言う。考えておくと答えた。でも、あまり気が進まない。これでは暗黒街の三人組でもあるまいし。僕たち三人の関係は、あまりにもこんがらがっている。

給食のおかずにエビフライが出た。ホームズの鋭い目で観察してみると、エビは海のゴキブリだ。腹のあたりが少し気持ち悪い。それでも味はいい。

親友を失ったヒジョンは、最近一人でいる。ヒジョンは僕という存在を知っているのだろうか。

ドンワンが自分の家で一緒に勉強しようと言うので、授業が終わってからドンワンの家へ行った。ドンワンの母さんは留守だった。家事を手伝ってくれるおばさんだけがいた。ドンワンも僕と同じで塾には通っていない。それなのに勉強ができる。僕から見ると、ドンワンは頭がいい。一度聞いたことをなかなか忘れない。僕はどうでもいいことばかりよく覚えている方なのに。

勉強していると、ジョングがドンワンの家へやってきた。

「ジョング! 入れよ」

ドンワンが玄関を開けながら言った。

「お前ら勉強してんのか? おい、ホ・ビョク。お前どこ住んでんだ?」

ジョングが言った。まるで僕に何の感情もないみたいに、平然と話しかけてきた。

「ビョクの家はクギル洞だよ」

「3年の先輩たちが言ってたけど、中間試験には食塩水と速さの問題がいつもたくさん出るらしいぞ」

ジョングが人差し指を口に当てる真似をしながら言った。

「ヒジョン、今フリーらしいぞ。知ってる?」

ドンワンがジョングに聞いた。

「そうらしいな。委員長のヨンスの野郎がちょっかい出して、こっぴどくやられたって。」

ジョングが答えた。

この二人は卓球をするみたいに話を続ける。見たことのない、よそよそしい光景だった。なぜか自分だけ仲間外れになったような気分が押し寄せてきた。

父さんの本棚で薄い漫画を一冊見つけた。ジェイソンという作家の『ヘイ、ウェイト……』という本だ。あまりに薄いので、今までこの漫画がうちにあることさえ知らなかった。ところが父さんが本をひったくると、「この本は駄目だ!」と叫んだ。そして漫画を鍵のついた本棚に入れ、鍵までかけてしまった。耳がぴんと立った犬の絵だったけれど、どうして駄目なんだろう。成人向け漫画なのか? 僕だってもう大きくなって、知ることは全部知っているのに……。

学校でドンワンを見ても、なぜか距離を感じた。今日も一緒に勉強しようと言われたが、祖父と約束があると嘘をついた。

今日もドンワンに一緒に勉強しようと言われたが、今日は祖母と約束があると嘘をついた。

一晩中、鼻が杖みたいに長くなる夢を見た。夢の中でジョングが僕の鼻をつかんで折ったのに、ドンワンは止めるどころか、けらけら笑っていた。びっくりして目を覚ますと、8時30分だった。

ジョンス叔母さんの授業に遅れないよう、顔も洗わず父さんの車に乗って叔母さんの家へ行った。幸い遅刻はしなかった。父さんは叔母さんの顔も見ず、そのまま家へ帰った。父さんも叔母さんが怖いのだ。

叔母さんは授業の前にまず顔を洗わせ、パンと牛乳をくれた。授業に遅れまいとする心がけは立派だけれど、これからはもっと早く起きろと言われた。今日は食塩水の濃度と速さの問題を集中的に解いた。叔母さんが簡単な問題ばかり出したせいか、十問のうち七問も正解した。

数学の勉強を終え、久しぶりに祖父母の家でご飯を食べた。祖母は風邪で病院に通っているという。最近、祖父と祖母にあまりにも無関心だった。昼ご飯の食器は僕が洗った。

家へ帰る途中、プンオパンの兄ちゃんのところへ寄った。兄ちゃんはジャズを流して客を呼んでいるらしいが、僕なら音楽を変えた方がいいと思う。でも僕はジャズが好きだ。まだ知っている曲も一つもないし、知っているミュージシャンもいないのに、なぜか惹かれる。

祖母が持たせてくれたオレンジジュースを、プンオパンの兄ちゃんと分けて飲んだ。兄ちゃんは大学まで出たけれど、勤めていた会社を去年の暮れに辞めたそうだ。会社員生活があまりにも息苦しくて、人間的ではなかったとか。兄ちゃんは夜になるとクラブで歌っているが、まだ無名だと言った。当然じゃないか。有名人がプンオパンを売っていたら、とっくに成功しているだろう!